無常の世界を浮遊する
歓喜と祝福の脳内カタルシス

むちゅうむ。
まるで夢の中にいながら、また夢を見ている。
6年ぶり、7枚目となるオリジナル・アルバムは、
そんな甘美で少し切ない脳内空間にダイヴするような感覚で
この無常の世界を軽やかに超越し、
わたしたちを透明な世界へと誘ってくれる。

前作より、やや軽快なサウンドも混じり合いながら、
高橋幸宏氏へのオマージュ、METAFIVE『環境と心理』のセルフ・カヴァーも収録。

あるときは迫るように、
あるときは深淵へと、
あるときは頭上から降り注ぐ、
電子音、ノイズ、残響、残像……
あるのは、穏やかな声と無限の音の広がりだけ。

圧倒的なマスターピースの前に、御託はいらない。
解放とカタルシスの果てに、歓喜と祝福が訪れる。
（前田亜礼）

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