《ワイワイワールド》の新たな幕開け
生きていく勇気を われらが鶴におまかせあれ!
鶴
取材/文:山崎聡美
INTERVIEW

久々のBEA VOICE登場、コロナ下でWeb運営となってからは初めてのインタビューとなる、鶴。無論コロナ渦中においても鶴はコンスタントに活動を続けてきた。さらに4周目の47都道府県ツアーの敢行(2022年)、結成20周年記念の野音公演開催(2023年)、そして昨年は5年ぶり、2度目の開催を果たした『鶴フェス』で16,000人を動員する大成功を収めた。多くの実りを得て、この4月にはニューアルバム『スリーピース』をリリース。茨の道程も日々の逡巡も引き受けて、音楽の源泉は潤沢に、仕掛けも演出も常に愉快かつ鮮烈に(『アイニードンデー』MV参照)、すべてを独立独歩の全力投球で成し遂げ未来へとバンドを更新しつづける鶴の現在地『スリーピース』について、うたギター・秋野温に聞いた。
──オリジナルアルバムとしては2020年の『普通』以来ですが、47都道府県ツアーとの並行作品や、鶴フェスに向けての連続配信リリースなど、制作自体はほとんど途切れることなくニューアルバム『スリーピース』に至った印象を受けます。正直、よく尽きないなぁ、と感心しています。
秋野:ネタは…いつも切れてますね(笑)。もう歌うことないよって思いながら創っている感じです。ただ、僕の書く言葉は日々の体験の中で思った何かというものが多いので、ライヴとかツアーで忙しくしているほうが言葉は生み出されるような気がします。こんなことあるんだという驚きというか、曲のネタになる感覚は、やっぱり人とやり取りすることで生まれることが多いので…それこそコロナ下では人に会うことが減って、その時は何も生み出せないっていう感じでしたね。だから、ツアーやりながら曲を書くという現状のルーティン、いまはこれがいいのかなと。4周目の『4シリーズ』(4曲入りのミニアルバムを4か月ごとに発表、1年にわたって4枚をリリースした企画)とか、『鶴フェス』に向けた毎月2曲ずつの新曲リリースとか、時間がない中でもすごく納得度の高い曲たちが書けている手応えがあるので…鶴にとっては、このやり方は間違ってはいないんだろうなと思います。
──新作『スリーピース』はそれらを経ての最新型ということにもなりますが、聴いて実はちょっと意外に感じたところもあって。それは、鶴フェスという大きな糧を得たことによって圧倒的なポジティヴ感みたいなものが前面に出てくるんだろうという私の先入観からくるもので、実際には寛容さに近い骨太さ、細やかなニュアンス、解像度の高さといったもののほうが刺さってきたということなんですが。アルバム全体でいえば、ブルース感がある、というか。秋野さんご自身は、いま、今作をどのように受け止めているかというところから聞かせていただけますか。
秋野:あぁ、あぁ、なるほど…そうですね…確かに鶴フェスを経てのスーパーポジティヴパワー、っていう感覚はないんですよ。鶴フェス終わって、さぁ次のアルバム創ろうってなって、何もテーマみたいなものが特に浮かばなくて。とりあえずアルバムを創るっていうイメージだけで、適当にというか好き放題、日々の書きたいことを書いて、ためていったら、こういうことになった(笑)。結果、鶴のポジティヴなエネルギーも入っているんですけども、でも言葉の端々には日々の苦悩みたいなものが詰まっているんだろうな、っていう。
──苦悩を越えていくための、ポジティヴさという感じですよね。
秋野:そうですね。僕と笠井くん(笠井“どん”快樹/ドラム)は曲を書くんですけど、僕は、普段から超絶ポジティヴ思考の人間ではないんですよ。何か、自分のモヤモヤをうまく吐き出せる場所、みたいな感覚で曲を創るので。で、笠井くんは、経験談もあるけども、どっちかというと…すごくロマンティックな言葉の表現を選ぶ人。で、曲を書かない神田くん(神田雄一朗/ベース)は、スーパーポジティヴなんですよ(笑)。
──ふはは。あのウキウキベース、ドライヴ感のもとが、そこに(笑)。
秋野:そう、だからそのバランスが、今回うまく出てるのかなと思います。
──そこからの《スリーピース》というタイトルですか?
秋野:それは、神田くんが発案者なんですが、今回、核になる曲みたいなものがなくて。それぞれが主役を張れるような曲たちの集まりという感触があったので、一つの曲をタイトルに広げていくよりも、今の鶴を表すような言葉がいいということで、出してきたんです。みんな、すぐ納得して。というのも、3人バンドの良いところとか楽しいところ、難しいところ、人(プレイヤー)が足りなくてツラいところ…いろいろな経験をしてきて、“3人組のバンドっていちばんやりがいがあって面白いよね”っていうのは、あらためてここ数年、全員が思いながらバンドをやれている感覚があるので。これまでもずっと3人でやることへのこだわりはあったんですが、ようやく、めくるめく3ピースワールドの入口に立ったような(笑)。
──結成から22年であらためて実感できるというのが、鶴らしくて非常に尊い気がします。では、そんな『スリーピース』の収録曲たちについて聞かせてください。まず大好評のイントロシリーズに導かれる『ワイワイワールド』ですが、ついに…!
秋野:(笑)ついに、《ワイワイ》が曲タイトルになってしまいました。こういうスウィンギンなナンバーは、昔からちょこちょこあるんですけど、最近やってなかったので。アルバムだし、自由度の高さを表現したい、久々に鶴の、このウキウキな感じを出したいと思って、アルバムの1曲目を創ろうという気持ちで、書きました。
──ベースラインが肝でとても気持ちいいです。
秋野:神田くんは「全部、ウォーキングでやるの?」ととまどったみたいですが、「全部やって!」と(笑)。レコーディングに時間がかかったと言っていました。ジャズ風味なことをやるために、一節一節録っていったそうです。
──試行錯誤の末のこのウキウキ感、素晴らしい成果ですね。ウキウキじゃない歌詞もグッときます。
秋野:ウキウキ感に反して、けっこう真面目な歌詞というか、鶴の此処までの歩みのような…そのギャップがいいなと自分では思っていて。アルバムの1曲目を書こうと思った時からそういうモードになっていたのかもしれないですね。自分たちはこうですというのをまず提示したい、と。
──続く『スライダー』にはアグレッシヴなビートやグルーヴに、《落としながら/落ちていく》という秋野さんらしい詞の展開が最高でした。
秋野:はははっ、ありがとうございます。これは曲として、いいグルーヴが出たなっていう感じなんですけど…以前、とんねるずがやってた番組内で「細かすぎて伝わらないモノマネ選手権」というコーナーがあったんですよ。
──ああ!ありましたね!
秋野:僕、アレ大好きで(笑)。芸人さんが、すごくニッチなモノマネをして、ウケるウケないにかかわらず落ちていく。ネタをやって、オチをつけて落ちていくっていうのが、ライヴハウスで頑張っても伝わらないことがあるバンドマンにも通ずるものがあるなと…(笑)勝手にそう感じて出た曲ですね。《スライダー》という言葉も“スベる人のことを英語でなんていうんだろう?…《slide(=滑る)⇒slider》だ!”という勝手な造語です(笑)。そういう発想だから、日頃自分がためこんでいる鬱憤のようなものが入ってますよね。
──落語のサゲでも、すごく巧く表現しても、客層や時代によっては全然伝わらないこと、ありますよね。
秋野:そうなんですよ。そういうもどかしさもあるんだけど、でもやりたいからやる、わかってもらうまでやるんだろうな、っていう。落ちていく芸人も、ミュージシャンも。
──身につまされるところもありつつ、でもこの曲のビートの強さだったり説得力だったりを思えば、伝わらないはずがないだろうという逆説的な表現にも感じます。
秋野:あぁ~、そうですね、結果として、ですが。でもたぶんそれは、こだわりが伝わるかどうかということよりも…“こっちはここまでやってんだあ!でも落ちるより仕方ねえ!バカヤロー!!”っていう、その“バカヤロー!!”の部分かもしれないですね。“チクショー!バカヤロー!!”が、たぶん曲に出てますね(笑)。
──続く『ロックンロールにおまかせできない』では、胸のすくようなヴィンテージ感あるサウンド、リフによってロックンロールの爆発的な魅力が表現される一方で、ひと昔前ならすべてロックンロールに任せろとうやむやに歌われてきたことが《おまかせできない》こととして線引きされているのが爽快でした。
秋野:この曲の歌詞の歌い出しに関しては、先に書いていたんですけど、その後本当にまさかあの大物芸能人が?みたいなタイミングになってしまって。完全に偶然ですが、それをネタにしたみたいな歌になっちゃったなぁ、と。まぁ、毎月のように誰かしらのスキャンダルが報道されているような時代なんで、そういう偶然もあって、変なタイムリー感が出ちゃいましたね(苦笑)。
──《おまかせできない》と、ある意味ロックンロールの限界を標榜することに抵抗はなかったですか。
秋野:あんまり…深く考えないで僕ら書き始めちゃって。最初は《ロックンロールにおまかせ》というフレーズを歌いたいと思って、でも《ロックンロールにおまかせできない》と歌う口当たりが良かったんです(笑)。それで、ロックンロールにおまかせできることとできないことって何だろうって考え始めて。TV画面の中で謝罪会見する芸能人の問題は解決できないなと思いましたし、世界の経済問題もちょっとロックンロールには荷が重い。でも、その人の信念を後押ししてあげることはできる、実際僕自身がロックンロールというものにそうやって救われて生きてきたと思っているから。…と、最終的になんかすごくイイ感じのまとまりになりましたね(笑)。
──今作ですごく印象的だったのが、秋野さんの声、ボーカルの芳醇さです。この曲なんかも象徴的なんですけど、言葉の細やかなニュアンスまで感じられるような。
秋野:あ~、ありがとうございます。最近レコーディングは、ドラムだけはレコーディングスタジオでエンジニアをつけて録るんですけど、ギター、ベース、歌に関しては、メンバーバラバラで作業しちゃうんですよ。完全に一人なので、再生・録音ボタンを自分で押して、マイクの前で演奏したり歌ったりして、また自分で止めて、聴いて確認して、っていうのを延々とやってるんです。
──凄い、完全なハンドメイドですね。
秋野:それが功を奏してるみたいで。『4シリーズ』の時くらいからその録り方をやってるんですけど、そしたら歌について「すごく、のびのび歌ってるね」ってメンバーとかから言われるようになって。
──普段ライヴで人前で歌っていても、録る時には人がいるかいないかでそんなに違うものですか。
秋野:違ったんですねぇ、僕の場合は。たぶん、気を使っちゃってる気がします、誰かと作業してると。“これで、合ってる?どう?”みたいなことを、人がいると聞きたくなっちゃうんですよ。そうすると時間もかかるし選べないし…一人だったら、そういうものから解放されて、自分の好き放題歌って、何回も試せる。表現の幅というか、ちょっとクセ強く歌ってみようとか、ぼーっと歌ってみようとかいうトライ&エラーがいっぱいできる環境なので、それがうまく作用しているんだと思います。で、今回は全体的に、ちょっとクセ強めでやってみようかなというところで歌いましたね。
──そのクセが最高でした。で、アルバムの中盤は『この頃』『からっぽ』と、笠井さん曲が続きます。それから後半の『ミッドナイト』、終盤の『ネバーエンド』、いずれもダイナミックなアンサンブルを受け止める緩衝材のような位置で強いベクトルを発揮していますが、笠井さんの曲について、ソングライターとして、また鶴のうたギターとして、どのように解釈していますか。
秋野:今回も笠井くんは、なかなか強烈な曲たちを用意したなあと。毎回、感心しちゃいますね。『ネバーエンド』とかぶっ飛んでんな~と思いますし、どの曲も言葉が綺麗なんですよね。すぐに絵が浮かぶようなものを巧く切り取る、詩的というか。よくできてるんです。ぶっ飛んではいるけど、破綻しない。僕が書く曲ってたまに意味がわかんないところもあるんですよ、ここ叫んだほうが気持ちいいとか口当たり重視だから(笑)。『からっぽ』の歌い出しの《瘡蓋を引っ搔いてまた同じ傷になって》とか、僕からは出てこない表現が多くて。笠井くんの曲を歌ってるほうがボーカリストになった気持ちになりますね。僕の曲はギター弾きながらの歌が多いけど、笠井くんの曲はセンターにボーカリストがいてもいいような曲なので。あと、今回のレコーディングで、笠井くんの曲のほうがいいギターソロが出る率が高いってことがわかりました(笑)。笠井くんからのソロの指定は基本的になくて、ギター録りも全部僕に任されているので、メロディーや曲の雰囲気に引っ張られてギターソロを創るんですけど、今作でいうと『ミッドナイト』のギターソロが、自分としては“秀逸なものが出来たな…!”という感覚がありましたね。
──面白い話ですね。自分の曲だと狙いすぎてしまうとかあるんでしょうか。
秋野:自分の曲のギターソロは適当なんだと思います(笑)。アドリブで、その場で手癖みたいなもので、盛り上がってるしノリがいいからいいよねっていうところで創っていくことが多いんですけど、笠井くんの曲は世界観もメロディーも言葉もしっかりしてるから、ギターフレーズを創る時にはもう少し考えないといけないなっていう感覚にさせられる。メロディーラインとか音符の数とかを、自分の曲よりは考えている感じはありますね。実は先日のインストアイベントのサイン会で、お客さんに同じことを言われて。「『ミッドナイト』のギターソロ、過去一でした!」「過去の好きなギターソロも笠井さんの曲なんですけどね」って(笑)。
──ファンの方には周知の事実になっているのかも(笑)。
秋野:もういよいよね、バレちゃいましたね。
──そんな鶴らしさと同時に発展的な要素もあるのが、終盤の『正解はないのだ』と『曖昧ダーウィン~I.M.D.W~』かなと。正解も不正解もなくネガポジ両方とも引っ提げて生きていく逞しさを謳う『正解はないのだ』は、制作者、歌い手としての感触はどうですか。
秋野:特に難しい言葉を使って表現してるわけでもない曲ですが…日々モヤモヤしてる人に刺さったらいいな、という感じでしょうか…僕もずっとモヤモヤしてるタイプの人間なので(笑)。
──そのモヤモヤを具音化したような混沌とした間奏、そこから突き抜けていく感じにやられました。
秋野:間奏部分については、けっこう他の取材でも話題に上がることが多くて。あそこ、プリプロでのアレンジのスピードがめちゃくちゃ速かったんですよ。《正解はない》っていう歌だから、コードが合ってないグチャグチャな感じを、演奏で表現してみようよ、って。それで適当にみんなで合わせたらものの5分で出来上がって。“この感じ、いいよね”というゴールまでのスピードが速かった箇所が今回のアルバムではちょこちょこあるんですけど、中でも『正解はないのだ』の間奏部分は速かった。やりたい表現のイメージと実際に発露したものがすぐにバチンときたっていうのは、自分たちでもちょっと驚きでしたね。“グチャグチャにしたい”なんて抽象的なイメージのアレンジは、ハマって抜け出せなくなるものなんですけど、さくっといきました(笑)。
──混沌を突き抜けるタフネスを感じさせるものは、何でしょうね。
秋野:今回、アルバムを通してなんですけど、今までよりもコーラスワークにユニゾンが多いというのがあるのかなと思います。ハモらせるんじゃなくて同じラインをみんなで歌うっていうのが、意識的にちょっと多めになってるんです。『正解はないのだ』も、大サビの入口で全員で歌っちゃえということで。曲創ってて、いつもだと上ハモと下ハモつけてハモらせるんですが…今回はなんかピンと来なかったんでしょうね。中途半端に難しいラインを考えて、中途半端に綺麗なハーモニーにするよりも、みんなで同じラインを歌う強さのほうがスリーピースの最大の武器だっていう考えに至ったんですよね。サンボマスターなんてその最たるバンドですけど(笑)。同じラインを歌い切る、これはスリーピースの強烈な武器だし、ライヴで聴いた時の破壊力は凄いと感じてはいたので、今回は曲の核心を衝いて歌うような場面はユニゾンしてみましょう、ということでユニゾンが多くなっていますね。
──なるほど…その爆発的なエネルギーによって混沌を突き抜けていく。
秋野:きっと、普段のモヤモヤも、レコーディングで時間がなくて作業に毎日追われて心が荒んでいくモヤモヤも(苦笑)、結局、創っていくことで解消されていくんですよね。曲創るまではすごいモヤモヤして、どうしよう間に合わねえ、何書いたらいいかわかんねえみたいなものも含めて、それを全部吐き出して、レコーディングが終わる頃にはいったんすべてがすっきりする感覚があるので。
──曲を書いてレコーディングして作品にするまでの過程そのものが一種の浄化になっているような。
秋野:なってるんだと、今話していてふと思いました。だから自浄ですね(苦笑)。自分で問題をつくって、自分で悩んで、自分で解消して、っていうことを繰り返してきてますね。
──その浄化のクライマックスであり、音楽的にも鶴のスピリッツ的にもアルバムの沸点、昇華の楽曲が、ラストの『曖昧ダーウィン~I.M.D.W~』なんですね。驚喜の《ヤングマン》(笑)。
秋野:「やっちゃおうか!」と言って、やってしまいましたね(笑)。やっぱり『YOUNG MAN(Y.M.C.A.)』って、鶴がやりたい要素がめちゃくちゃ詰まっている曲で。“コレやれたら、鶴、最強だよね”っていう。やりたいよねっていう願望も詰め込みました。どこでやっても超盛り上がる曲じゃないですか。曲もカッコいいし、ディスコだし。
──やれば、世代問わず、ですもんね。
秋野:そう、だから「目指したい!ココ!」みたいな(笑)。鶴が目指すところの、ちょっとお馬鹿なんだけど、最後は一緒になって泣ける、なんだかわかんないけど泣ける、幸福感のようなものというか。そういったものが今回、『曖昧ダーウィン~I.M.D.W~』に詰め込めたと思います。
──ライヴが、楽しみすぎます。楽器弾きながら《I.M.D.W》をやるのか?という点でも。
秋野:そうなんですよ、今悩んでて。生演奏でやるか、オケ流してみんなで踊るか。
(一同大爆笑)
秋野:オケ流して踊る、そういう選択肢もウチのバンドならアリですよね。
──…オケは、ダブルアンコールの最後っていうのはどうですか?だって生でも聴きたいですよ絶対!
秋野:そうですね、本編では真面目にやって、アンコールで流して踊るっていうのも考えたいですね。
──なんか、アルバムリリースツアーっぽくなってきました。
秋野:はい、ライヴで今回の曲たちみんなが育ってくれることを楽しみに、ツアーに出ます。
──やっぱりそれがリリースツアーの醍醐味ですか?
秋野:そうだと思います。10年近くアルバムツアーやってなかったんでね。ツアーはいっぱいやってきたし、リリースもあったのに(笑)。47都道府県ツアーとかだと、僕ら毎回セットリストを変えちゃうんですよ。でもアルバムツアーはアルバムの曲中心で、それを高めていくものだと思うんで…ただ、飽き性の僕たちが、同じセットリストを何回もできるかな?っていう心配はあるんですけど(笑)…まぁそこは曲が育っていくという歓びを感じられたらいいなと思っています。…その上で、その場所ならではの何かもきっと出てくると思いますから。
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LIVE INFORMATION
PROFILE
鶴
秋野温(うたギター)、神田雄一朗(ベース)、笠井“どん”快樹(ドラム)。埼玉県鶴ヶ島市出身の中学の同級生3人により、2003年結成。代名詞のアフロヘアとオーディエンスを巻き込んで展開されるライヴパフォーマンスが話題を呼び、2008年に『恋のゴング』でメジャーデビュー。翌2009年にはメジャー1stアルバム『情熱CD』をリリース。話題性やユーモアだけでなく、ソウルミュージックを基調とする豊かな音楽性、歌・音・リズムと三拍子そろったバンドアンサンブルに快哉を叫ぶミュージシャンは多く、2011年発表のミニアルバム『秘密』には菊地英昭(THE YELLOW MONKEY / brainchild's)がゲスト参加するなど、愛され度数も高い。結成10周年を迎えた2013年、自主レーベル・Soul Mate Recordを設立し、インディペンデントな活動で全国のライヴハウスを席巻、2015年には47都道府県×2周のロングツアー「47改め94都道府県TOUR『Live&Soul』」を敢行。2018年に3周目、コロナ渦中のライヴハウス応援クラファンで集まった550万円を超える支援を各地ライヴハウスに前払いの上で2022年に4周目の47都道府県ツアーを果たした。地元・鶴ヶ島市では、市の歴史上初めての「鶴ヶ島ふるさと応援大使」に任命され、2019年10月には同市にて鶴の初主催フェス「鶴フェス2019」を開催。11,000人の観客動員を記録し大成功を収める。2024年には2回目の開催を5年ぶりに実現させ、地元埼玉の偉大な先達であるスターダスト☆レビュー、馬場俊英をはじめ、鶴がリスペクトを寄せるSCOOBIE DO等全22アーティストが出演。2日間で16,000人を動員し、再びの大成功に終えた。