ファースト・アルバム『Orca』を本日リリース。
未公開映像を含むティーザー映像を公開!
NTsKi
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京都を拠点に活動するアーティスト、ミュージシャン、NTsKi(エヌ・ティー・エス・ケー・アイ)が米オハイオのレーベル〈Orange Milk〉と〈EM Records〉のダブルネームで、本日8月6日にデビュー・アルバム『Orca』をリリースした。
NTsKiとしての活動を始めた2017年以降、ジャンルを問わず多様な音楽性が混在するトラックを制作し、コンスタントにシングル曲をリリース、そして国内外のアーティストの作品へのゲスト参加もしてきたNTsKiが、インディペンデント・シーンを牽引し続けてきた米オハイオのレーベル〈Orange Milk〉よりファースト・アルバムをリリース。国内盤CDは〈EM Records〉から発売され、レコードとカセットは〈Orange Milk〉より9月中旬のリリース予定となっている。
NTsKiがキャリアの始点として提示するこのファースト・アルバムは、タイトル・トラックであり活動を開始した当初からライヴのオープニングに必ず歌い続けている曲でもある「Orca」で幕を開ける。曲の途中で聴こえる「Orca」(シャチ)の鳴き声は、サンプリングではなくNTsKiが真似て声を出しており、ベルの音以外は全てアカペラでレコーディングされているという。ステージで一人、ループペダルを使いコーラスを重ねていく様子はエクスペリメンタルでありながら神聖ささえも感じさせるが、歌声が重なる毎にNTsKiの歌う世界へと引き込まれていくのは音源もライヴも変わりない。まさにアルバムの1曲目を飾るに相応しい楽曲だ。
今作で唯一のカヴァー曲である「Parallélisme」は、ロンドンを拠点に活動するミュージシャン/ヴィジュアル・アーティストのYem GelとNTsKiの共同制作で、Logic Proを駆使したYem Gelの手により、オリジナルの越美晴「パラレリズム」のトラックの完全再現に近付けている。NTsKiとYem Gelの両者は共通して細野晴臣とコシミハルを敬愛しており、中でもNTsKiは音楽製作をする上で1984年発売の本楽曲が収録された越美晴のアルバム『PARALLELISME』に強く影響を受けているという。
また、YouTubeにて「On Divination in Sleep feat. Dove」の未発表ミュージックビデオを含むアルバムのティーザー映像も公開された。
アルバム収録曲で最も古い「H S K」のリリースは2016年にまで遡り、その他収録曲も楽曲制作を始めた頃、イギリス在住時に制作したものも多いという。アブストラクトでありながらも生命の息吹の生々しさや瑞々しさをも感じさせる「Kung-Fu」や、Le MakeupがプロデュースしたトラックにNTsKiとDoveのユニゾンが心地よい「On Divination in Sleep feat. Dove」、時間旅行をテーマに歌う「1992」など、スイートなポップスからアンダーグラウンドなエレクトロニックやアートポップまで様々なサウンドが散りばめられた、リミックスを含めた全11曲を通して、時間の流れる方向や我々人間が今存在している場所や三次元の概念を超越した世界へ誘う。夢か現か記憶か憧れか、聴く者に新しくも懐かしい気持ちをもたらす、そんなファースト・アルバムが完成した。
アルバム・アートワークはKeith Rankinが手掛け、ミックスは日本のヒップ・ホップ・シーンで絶大な信頼を誇るプロデューサー/エンジニアのThe Anticipation Illicit Tsuboi (RDS Toritsudai) が担当し、マスタリングはRadiohead、Justin Timberlake、Britney Spears、Yoko Onoなど名だたるアーティストの作品を手がけてきたレジェンド、Rick Essig (REM Sound) が担当している。
ティーザー映像で一部公開された「On Divination in Sleep feat. Dove」のミュージックビデオの全貌は追って公開されるそうだ。また、ファースト・アルバムのリリースを記念したリリースパーティーも開催予定とのことで、新型コロナ感染拡大により厳しい状況ではあるが、こちらも発表を楽しみに待ちたい。
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