『Superb』[DISC REVIEW]

フレンズ

『Superb』[DISC REVIEW]

4人になったフレンズの“進化の現在地”
その広さと自由さを知る最新ミニ・アルバム

新体制後初のフル・アルバム『SOLAR』を経て、より自由な羽ばたきを得た彼らの最新作。バンド結成7周年の記念日に先行配信して話題となったシングル『cruising memories』をはじめ、バンドの代名詞でもある“夜”を90年代ライクなサウンドでアプデした『夜は嫌い』や自堕落な景色も諾う優しさに満ちたナンバー『朝が来た』など、誰にとっても思い当たる“あの日、あの時、あの瞬間”の気持ちを鮮やかにプレイバックする全4曲。


なかでも、筆者の“推し”は岩崎慧(セカイイチ)とPARKGOLFが参加した『U.L.K.』だ。ストリーミング時代の流儀を踏まえた大胆な曲展開。可憐妖艶、変幻自在なえみそんの歌い回し(フロウ)も新たな表現域へと突入した感があり、ワクワクさせられっぱなし。もっと言えば、これだけの“後ろ向きな歌詞”を(笑)、よくもあそこまで心地良く踊れるパーティ・チューンへと昇華させたものだ、と、改めて彼らの“進化の現在地”の広さと自由さを知った次第。まさに“superb”。


そんな彼らの魅力をたっぷりと味わえる全国ツアーが約2年半ぶりにスタート。しかも、その“ツアー会場限定”でリリースされる本作のCD盤には、先述の4曲にボーナス・トラックとして『「音楽と人」社歌』を加えた全5曲が収録されるとのこと。気になる方はお早めに、各地ツアー会場にてお求めを。(なかしまさおり)

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LIVE INFORMATION

フレンズ -Superb TOUR 2022-

2022年7月15日(金)
福岡 DRUM Be-1

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