「世界のこころのデパート」をコンセプトに、“ご来店いただいた全てのお客様に笑顔と幸せをお届け”している6人組アイドルグループ「クマリデパート」。2020年にメンバー2名（山乃メイ、七瀬マナ）が加入し、リリースやライヴなどを精力的に行い、着実にリスナーの心を掴んでいる。今回は、早桜ニコ（水色担当）、優雨ナコ（ピンク担当）、七瀬マナ（ミントグリーン担当）の3人に、2022年5月にリリースされた通算8枚目のシングル『幸せハッシン！フロムキッチン』について、そして、9月からスタートする全国ツアーなどについて話を伺った。

──まずは、5月31日にリリースされた8thシングル『幸せハッシン！フロムキッチン』についていろいろと教えてください。今作は、料理愛好家の平野レミさんが作詞をされていますね。どういった経緯でこの共作が実現したのでしょうか？

早桜ニコ（以下、早桜）：元々は、5月に開催したツアーで「レッツクッキン！東☆名☆阪なかよしグルメツアー2022〜くまちゃんグルメを召し上がれ〜」というタイトルが決まっていたんですよね。そこからグルメをテーマにした曲を作ろうとなり、プロデューサーのサクライケンタさんが平野レミさんを指名されたという感じす。

──こうした共作やコラボなどは、グループとしては珍しい取り組みなのですか？

優雨ナコ（以下、優雨）：クマリデパートは、結構いろんな作曲家さんや作詞家さんに曲を作ってもらうことが多いんですけど、MVにまで出ていただくような共作という意味では珍しいですね。以前には、『極LOVE浄土』（2019年）という曲で、ダンス☆マンさんに編曲を担当していただいたこともありました。そう考えると、著名な方と共作する機会は意外とあって、いろんな方の個性が反映されているので、その都度私たちもたくさん刺激をいただいています。

──クマリデパートにぴったりの元気で明るい曲ですね。そして、歌詞は「さすが平野レミさん！」という感じの、料理愛を感じる内容となっています。歌詞を読んだ時の印象はどうでしたか？

早桜：今までにないような面白い歌詞だと思いました！特に印象的だったのが、冒頭に「にんにく叩き潰す」という歌詞があるんですけど、にんにくの色的に、ホワイト担当の楓フウカが歌うのかなと思っていたら、まさかの私が担当する歌詞でした（笑）。

七瀬マナ（以下、七瀬）：いろんな食材や料理方法が出てくるし、ダジャレもあって、聴いているだけで元気が出てくる曲ですね。

優雨：そうそう！歌詞もそうですけど、振り付けも今回はかなり個性的なんです。

早桜：ぜひライヴで見てほしいのが、組体操をするところ！2番で「おったて鯛」という料理を作る歌詞が出てくるんですが、そこで、赤色担当の小田アヤネの体をみんなで持ち上げて、鯛のような格好にして歌っているんです（笑）。

優雨：そこは注目ポイントですね！ほかにも、キュウリや手羽先、ブロッコリーなど、レミさんが作られる料理を体で表現しています。

七瀬：本当に見ているだけで楽しんでいただけると思います！ぜひ、小田アヤネの鯛を見にライヴに来てほしいです（笑）。

──平野レミさんと一緒に料理を作っているMVもアップされています。撮影時のエピソードなどあればお教えください。

優雨：撮影の時は、チームに分かれて調理を進めていたので、いろんな料理ができてて撮影中はとても楽しかったですね。

七瀬：平野レミさんがとても優しくて、「牛トマ」という料理やキーマカレーなどの作り方を教えてもらいました。でも、私は、カレーの下ごしらえでずっとジャガイモの皮を剥いてたので、意外と忙しかった思い出があります（笑）。

早桜：本当、レミさんは明るくて優しくて、実際にあの場で作った料理もすごくおいしかったんです！でも、私は撮影で料理を作るというのを聞いてなくて、最初は不安でとても焦っていました（笑）。料理できないのがバレると思って（笑）。だから、料理の最後に飾り付けをする係を率先してやってましたね。

──楽しそうに料理をしているのを見ると思わずお腹が空いてきそうです。ところで3人は普段はお料理をされますか？

早桜・優雨・七瀬：しないですね（笑）。

七瀬：でもレミさんに料理を教えてもらったし、レミパンもプレゼントしてもらったので、これから料理してみようかなと思いました。私はカレーが大好きなので、教えてもらったキーマカレーをぜひ実践してみます！

早桜：私は、ゴーヤチャンプルーが好きなので、自分で一度は作ってみたいです。包丁を持つところから頑張りたいと思います（笑）！

──この曲で、料理への意識が変わったということですね。ぜひ料理も楽しんでください！さて、カップリング曲『いまさらだけど、恋しませんか？』にも注目していきましょう。作詞・作曲・編曲には、数々のアイドル曲を生み出しているヤマモトショウが担当されています。ヤマモトさんとは今回が初めてのタッグなのでしょうか？

優雨：ヤマモトさんに曲を書いていただくのは今回が初めてです。事前に、プロデューサーのサクライケンタさんから、「今後、どんな作詞家さんや作曲家さんに曲を作ってもらいたい？」と聞かれた時、「ヤマモトショウさんにお願いしたい」とメンバー全員の意見が一致して、今回曲を書いていただいたという経緯ですね。

──まさに念願が叶ったというわけですね。初めて曲を聴いた印象はいかがでしたか？

早桜：好きな人への恋心を綴った甘酸っぱい歌詞が印象的で、クマリデパートの新たな一面が見られそうな可愛い曲になっています。でも、実際にレコーディングの時はとても苦戦するほど、難しい曲でしたね。

優雨：歌が上手なマナちゃんも楓フウカも苦戦してたよね。

七瀬：そうなんです。音を拾うのが難しいので、かなり練習しました。歌詞の最初は私が担当だから余計緊張しますし、歌い出しはとても神経を使います。あと、これまでクマリデパートには恋の曲があまりなかったので、感情の込め方にも苦労しましたね。

──気持ちを乗せるのが大変だったということですね。確かに、歌詞では、一途な片思いを丁寧に描写していて、今までのクマリデパートのカタログの中では見られないような曲ですね。では実際、どのようにして歌詞と向き合っていったのですか？

七瀬：ちょうどレコーディングをする前に、スタッフさんで、この歌詞にあるような恋を経験している方がいたんですね。メンバーみんなでその方の話を聞いていたから、いざレコーディングをする時は、そのエピソードを思い出しながら気持ちを作ることができました。

早桜：そうそう！レコーディングの前にキュンキュンした恋バナを聞いてたから、歌詞への共感度が高まったよね。

優雨：本当にありがたいよね。あと、これは深読みになるかもしれないのですが、アイドルとファンの関係も含まれているんじゃないかと思うんですよね。そう思うと、また歌詞への理解が深まりました。いろんな境遇にもリンクすると思うので、ぜひ自由に想像して聴いてみてください！

──ライヴでのパフォーマンスも楽しみです。9月から全国ツアー「くまちゃんのわ！日本全国大行進大拡大大作戦！」が始まりますね。

優雨：全国13ヶ所でのライヴです！こんなにたくさんの会場を回るのは初めてですね。前回のツアーは人数制限をしていたのですが、今回は会場毎のキャパ数を増やしているというのもあり、クマリデパート史上最大のツアーとなります！しかも、ツアーファイナルは中野サンプラザです！

──福岡DRUM LOGOSでのライヴも期待しています！ぜひクマリデパートのライヴの魅力についても教えてください。

早桜：ライヴが初めての人でも、曲を知らない状態で来てもらっても、すぐに楽しめるようなライヴだと思います。振り付けも簡単だし、思わず体が動いちゃうような楽しい曲ばかりだから、初めての方も安心してライヴに来てほしいですね。

優雨：クマリデパートはサビの振り付けが難しくないので、多分、1番を見たら2番以降のサビは普通に踊れるんじゃないかなと思います。

早桜：なんなら手拍子やペンライトを振っていただくだけで楽しいですよ！ペンライトが見えるとメンバーもうれしいです！

七瀬：そうそう、ついついペンライトは自分の色の方ばっかり見ちゃうよね（笑）。

優雨：ぜひ私たちと一緒に楽しい時間を過ごしましょう！

──コロナ禍で声が出せない状況でもあるから、ペンライトや手拍子でもしっかりコミュニケーション取れるのは楽しいでしょうね。さて、ここからは、せっかく3人に集まっていただいたので、パーソナルな部分について聞かせてください。3人それぞれ、どんな性格ですか？

早桜：まず、マナちゃんは“緊張しい”だよね。

七瀬：ライブ中でもとても緊張しちゃいますね（笑）。

早桜：でも、ライヴ中にとんでもないことをする時があるよね（笑）。『サマーニッポン夏サマー』って曲で、自由に動いていいところがあるんですけど、マナちゃんは急にワーって走り出すんですよ（笑）。でもそういうところがマナちゃんの良いところですね。クマリデパートの壁を壊してくれるというか、もっと自由に楽しくやっていいんだというのを教えてくれているようで、頼もしい存在です！

──では早桜さんと優雨はどんな印象ですか？

七瀬：早桜さんはめっちゃしっかりしているし、常に優しいです！MCの番組でマネージャーさんに怒られたりしていたけど、頑張って克服していたので、とても努力家でもあるんです。

優雨：あと24時間本当にかわいいんです！ステージ上はもちろんですけど、それ以外のところでも元気ですから。

早桜：ありがとう！優雨は、“裏のリーダー”って感じだよね。レッスンも優雨が主導で引っ張ってくれるし、お母さんみたいに面倒見がいいんですよね。

七瀬：そうそう。優雨さんは一番“クマリ愛”が強いと思います。でもそれを表に出さないんですよ。ファンの方の前だとキレイでかわいい優雨さんって感じ。だから、こんなに熱血で優しい一面があるというのを、みなさんにももっと知ってほしいです（笑）！

──なるほど。そんなみなさんの個性が集まって、クマリデパートという魅力的なグループを作っているのですね。ぜひ、多くの方に全国ツアー「くまちゃんのわ！日本全国大行進大拡大大作戦！」に足を運んでいただきたいと思います。今日はありがとうございました！

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